2017.07.15 Saturday

痛し痒し―日焼け予防かビタミンD不足か

今朝、我が家の金木犀から、今年初めてのセミが羽化し、鳴き声をあげました。我が家もいよいよ夏本番を迎えました。

 

先日、なかなか着目点が面白いと思う研究の結果が報道されていました。

 

大阪の樟蔭女子大学の調査で、日焼け止めを使う女子とビタミンD不足の関係を調べたものです。この調査によると、20歳代の女子で、週3回以上日焼け止めを使った場合、血中のビタミンD濃度が常に欠乏状態となっていたそうです。

 

ご存知のように、紫外線を浴びた際に、皮膚で作られるビタミンDは、カルシウムの吸収には欠かせないものです。女性は骨粗鬆症などのリスクが高いため、若い年代から、カルシウム不足にならないようにと言われています。なので、特に女性は、ビタミンDは欠乏させてはいけないのですが、悲しいかな、日焼けを一番気にするのも女性。この時期ドラッグストアへ行くと、「UVカット」商品のオンパレードです。それだけ皆さん「日焼け」には気を使っておられるのです。

 

話は産業革命、18世紀ごろのイギリスに遡ります。あの時代のイギリスは、急激な工業化のため、空はつねにスモッグで覆われていました。映画メリーポピンズにも、煙突掃除夫が登場しますが、ちょうどあのような時代背景です。そして当時、イギリスではクル病の子供達がたくさんいました。スモッグで覆われ、日光が当たらなくなった町で育った子供達は、ビタミンD不足になり、クル病を発症したのです。

 

ビタミンD不足により発症するクル病は、脊椎、手足の骨に変形や彎曲が起こります。クル病から重度のO脚になってしまう子供たちもいるなど、成長期の骨格や筋肉には、大きなダメージとなります。

 

皮膚癌のリスクを恐れ、子供にもUV配合のローションをたっぷり塗ったり、日に当たらさないようにという、極度な日焼け止め対策を取っているお母様もいらっしゃるようですが、成長期の子供達には、まずはしっかりとした骨格を作ってもらいたいと思います。


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