2018.05.24 Thursday

枳殻邸とあげは蝶

朝、店の近所でアゲハ蝶が舞っていました。都会の真ん中ではありますが、この辺りでは時々アゲハ蝶を見かけます。店の近所に、枳殻邸(きこくてい)という東本願寺の別邸がありますが、この枳殻というのがミカン科の「からたち」のことで、アゲハ蝶の幼虫の好物なのです。

 

同じ年代の方なら記憶があるかと思いますが、小学生の頃、毎月学校に学研のおじさんが「科学」と「学習」という雑誌を販売こられていました。それぞれ、雑誌に付いている付録が目玉で、それを楽しみに販売日がとても待ち遠しかったことを思い出します。

 

その(恐らく)科学という雑誌の付録にあったのが、蝶の観察キット。といっても、たんなる透明の容器ですが…。説明によると、アゲハ蝶の幼虫は、からたちの葉っぱを好んで食べるとあったので、さっそく枳殻邸の周りのからたちの木を観察に行きました。上からではなかなかわかりにくいのですが、葉っぱの裏を見てみると、黄色い小さな卵が付いているのが見つかります。その卵を枝ごと切って、容器に入れて観察を始めるのです。

 

しばらくすると、卵がかえり、最初は小さなゴミと見間違うような幼虫が出てきます。身の安全のためでしょうか、まるで鳥のフンのような色形をしています。そしてしばらくたつと、もう少し大きくなって緑色をした芋虫に変態します。この緑色も葉っぱの色に紛れるためかと思いますが、つんつんつつくと、頭からオレンジ色をした角を出して、臭いを放出するのです。この時期になると、からたちの葉っぱを旺盛に食べますが、ある時期がくると、全く動かなくなり、細い糸を(おしり?)から出して枝に体を固定すると準備完了。ほどなくサナギに変態します。蛹になって約2週間、徐々に中の様子が透けてくると、あのアゲハの羽根らしき模様が見えてくるのです。

 

そしてある朝、さなぎの背中が割れて、中から鮮やかなアゲハ蝶が登場します。

 

ずいぶん昔のお話ですが、けっこう鮮明に記憶しているものですね。今は枳殻邸の周りのカラタチもずいぶん少なくなってしまいましたが、まだあの植物の裏には、アゲハの幼虫ががんばっているのかもしれません。店にお立ち寄りの際にでも、一度観察してみてください。

 

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